平成20年 入初式の様子

平成20年の幕開けにふさわしい「有馬温泉入初式」が1月2日に古式豊かに行われました。

「有馬温泉入初式」は、江戸時代から続いているもので、有馬温泉を発見されました大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)、有馬温泉を再興されました恩人である行基菩薩・仁西上人に、報恩と温泉の繁栄を祈念して行う儀式です。また、有馬の芸妓が扮する湯女の練行列や湯もみ等を行う、新春を寿ぐ行事でもあります。
この、「入初式」は、平成18年3月、「神戸市地域無形民俗文化財」として認定されております。また、行基菩薩・仁西上人に潅仏(行基・仁西両師の御像に初湯で沐浴をしていただく)をされる時刻、午前11時をもって、「金の湯」(昔の「一の湯・二の湯」)の入湯が開始されます。

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年のはじめを歌いました。 金の湯前献湯 練行列
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練行列 練行列 練行列

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練行列 練行列 練行列
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入初式会場 神式祝詞奏上 玉串奉納
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新湯を湯もみ
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仏式礼拝 行基・仁西両師の御像に初湯で沐浴をしていただく
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芸妓衆のうたと踊り 祓い行事
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戻せ 返せ 戻せ 返せ


有馬温泉「入初式」について

日本最古の神霊泉といわれる「有馬温泉」には毎年正月二日「入初式」という古式豊かな行事が連綿と伝わっております。

有馬温泉は神代の昔、大己貴命・少彦名命の二神によって発見されたといわれております。それより後今からおよそ千二百余年前即ち神亀元年行基菩薩が薬師如来の霊告により、有馬の地に一寺三院を建立されると共に、温泉を浚渫再興し、町は大いに繁栄しました。

また、六甲山の水害のため約三百年ほど潰滅の状態となったことがありますが、建久二年、奈良吉野の僧、仁西上人が熊野権現のお告げによって有馬に来られ、温泉を再修し、薬師堂を再興される一方、薬師如来の十二神将にちなむ十二の坊舎を設けられ、有馬温泉は昔日の繁栄をとりもどしました。現在有馬の旅館に坊の名が多いのはこれによっております。

このように行基菩薩・仁西上人の両師は有馬温泉にとって開祖・中興であり、忘れることが出来ない大恩人であります。このため有馬温泉では昔から両師の恩徳を偲び、温泉の弥栄を祈って毎年正月二日に「入初式」が挙行されているのであります。

入初式は神・仏両式によって行なわれております。即ち湯泉神社の大己貴命の御神体と温泉寺に伝わる行基・仁西両師の御像を輿に乗せ、神官、僧侶、旅館の主人、有馬芸妓の扮する湯女等が古式豊かな練行列を組んで式場に向い、式典が始まります。

式は先ず初湯をもんで適温にさます湯もみ行事を白衣赤袴の湯女連が湯もみ太鼓の囃子で演じます。この湯もみを終った初湯で行基・仁西両師の御像に沐浴をして頂くのであります。

神・仏両様の儀式が終ると、「入初式の歌」を歌い、浄米を若松で白紙に掃き寄せる六根清浄の祓行事を行い、これで儀式を終ります。ふたたび行基・仁西両師の御像を戴せた輿は帰路につき温泉寺へと向います。途中路上に於て湯女は帰り行く輿に向って「戻せ返せ」と手招きでよびかけ、その都度、輿は行きつ戻りつすること両三度ののち帰ってゆきます。これは慈悲深い上人を慕い、上人のお帰りを惜しむさまをあらわしたものと伝えられています。

かくして、二つの輿は、しづしづとそれぞれ還御していくのであり、有馬温泉の新春は目出たく幕が開かれてゆくのであります。

入初式の歌
枝も栄ゆるわか緑 仰ぐにあかぬ御代ぞひさしき
滝の白糸いとしうてならぬ ゆるせ主あるわが片袂
落葉山こそ名所なり めでたしめでたし打ちましょ打ちましょ


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